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認知症チェックリスト。症状と予防について

目次

認知症は長生きの勲章です

歳をとれば、誰でも認知症になる可能性はあります。

正しい知識で備えていれば、慌てなくても安心です。

自分ごととして、介護する家族として、一緒に過ごす地域の住民として相手に寄り添っていくことが大切です。

まずは認知症のイメージを変えることから始めましょう

なっても幸せ!認知症

認知症になると「何もわからなくなって周囲に迷惑をかけてしまう」

と思っている方も多いです。

実は、そうとも限りません。

厚生労働省の調べによると認知症の人の割合は

80~84歳で約20%

90~94歳で約60%

95歳以上で約80%になります

つまり、長寿と認知症は表裏一体で病気や事故で亡くならずに長生きするほど、認知症になる確率が上がっていきます。

認知症になると困ることもありますが、‘‘長生きの勲章‘‘と思うことが大切です。

人の助けを受け入れて生きていくステップに入ったということですね。

足が悪くなったら杖を使うのと同じように‘‘人の杖‘‘が必要です。

長生きしたんだから物忘れしてもいいんだ

自分は忘れるから代わりにあなたが覚えておいてね

と家族やサポーターに笑顔で宣言してしまいましょう。

認知症になっても、ここまで長生きできたことを喜び、物忘れする自分をありのまま受けいれること、素直に周りを頼る事、そうすればより一層人生を笑顔で暮らしていけますね。

支える家族に必要なのは正しい知識とリフレッシュ

介護する家族も、認知症を正しく理解していれば、介護の負担がグッっと楽になります。

認知症の人に「どうして覚えていないの?」と言いたくなりますが、記憶力が低下するのが認知症なので、覚えていたら褒めてあげましょう。

記憶力は衰えていても、本人の感情がイキイキとしていれば問題ありません。

本人の気持ちをくみ取って「してあげている」という態度で接してしまうと

自分でできることが減り、生きる意欲を失ったり、かえって強がって見せたりしてしまいます。

喜んでもらえて私も嬉しい!と笑顔を添えて、気持ちを穏やかにしてあげてください。

周囲が困るような症状も現れにくくなるようですね。

認知症のケアは長丁場ですので、家族のリフレッシュも大事にしましょう。

デイサービスやショートステイを上手に利用することもできます。

それと、認知症の家族がいることをオープンにしたほうが、近所も気にかけてくれたり、見守りや支援も受けやすいです。介護について相談しあえる仲間と出会ったり、本人も住み慣れた街で笑顔で暮らして行けることもできますね。

認知症の予防方法

認知症の予防とは先送りすること

長生きすることで、いずれなるかもしれない認知症を、完全に予防することは困難ですが、発症を先送りすることはできます。

認知症の多くは発症の20年以上前から脳に少しずつゴミタンパクがたまり始めていることがわかっています。

※ゴミタンパクとは脳の老廃物となるアミロイドβなどのタンパク質のことです。若い時は貯まらずに分解されますが、加齢とともに貯まり始めます。

一定以上にゴミが貯まると認知症を発症してしまいます。

つまり、予防の基本はゴミを貯めにくい毎日を送る事なんですね。

認知症を怖がるほど恐怖感で脳の神経細胞が傷つき認知症になりやすくなるようです。

6つのライフスタイルが予防のカギ

脳にゴミをためずに認知症の発症を先送りするライフスタイルをご紹介します。

よく噛む

噛むことは、脳に食べ物の情報を送り、脳の新駅細胞を目覚めさせる行為です。そこで大切なのはお口の健康です。

歯周病があると菌が脳内まで入り込み、認知症を加速させてしまいます。

ハミガキもしっかりし、虫歯のケアも丁寧に行ないましょう

具体的なアクションポイント

①噛み応えのある食品を取り入れる

②虫歯ケアをしっかりと行う

③かかりつけの歯科医を持ち口腔定期健診をする。

よく食べる

いろいろな物をよく噛んで食べて栄養のバランスをしっかりと摂るようにしましょう。

脳の働きも食べ物の栄養で支えられています。過食、偏食はしないように心がけましょう。

具体的なアクションポイント

①栄養バランスよく食べる

②腹八分目にする

③自分にあった食事の方法を模索する

よく動く

適度な運動をすることで、記憶力向上に役立つ物質が脳内に増えることがわかっています。

歳と共に動かなくなってしまいますので、意識して生活の中で良く動くことも大切です。

具体的なアクションポイント

①散歩やジョギングを習慣にする

②家事などで体を動かす

③スクワットや筋トレをする

よくしゃべる

独り暮らしの方はしゃべる機会が減りやすいものです。人は無口でいると認知機能が低下しやすいことがわかっています。

近所の人との会話や、買い物先、ペットとともにおしゃべりをしましょう。

具体的なアクションポイント

①家族や友人と楽しくすごす

②日課を決めて交流する

③地域のイベントなどに参加する

よく笑う

笑って楽しく過ごすと、脳が活性化します。

記憶力や学習能力が高まるので、悩みは抱え込まずになるべくゴキゲンに過ごしてみましょう

具体的なアクションポイント

①意識的にニコニコする

②人のいいところを探して褒める

③くよくよせずゴキゲンに過ごす

よく眠る

睡眠中は脳からゴミが取り除かれるので、よくねむることもとても重要です。

具体的なアクションポイント

①一日6~8時間の睡眠をとる

②20分程度の昼寝をする

③睡眠の環境を整える

以上6つのライフスタイルで予防していきましょう!

毎日がハッピーになりそうですね。

認知症の発症サイン

認知症になる前にMCI(軽度認知障害)があります

※MCIはMild Cognitive Impairmentの略。認知機能に軽い障害があるものの、日常生活や家庭生活には支障がない状態のこと

認知症はいきなり発症するわけではなく、正常と認知症の中間状態を通過して発症します。

物忘れが認知症か、年のせいなのか、なかなか白黒はっきりさせることが難しいですが、MCIのサインを見てみましょう。

MCIのサイン

①物忘れがひどくなった

②怒りっぽくなった

③会話がうまくいかない

④趣味への興味がなくなった

この4つです。

認知症になっても初期は気づきにくいです。

MCIから認知症に進行しても、自分で気づくことは多くありません。

また、覚えていないことを隠そうと、取り繕う傾向があります。

昨晩のおかずは?と聞いても

「魔位置に同じものばかりでねぇ、、、」

と言われるとつい納得してしまいます

こうして本人も気が付かずに症状が進行してしまうと、認知症が原因なのに、いい加減な人になった、変な事ばかりいうなど、周囲からどんどん受け入れがたい状態になり、生活も人間関係も上手くいかなくなります。

治療が遅れる分症状が進みやすいのです。

認知症のサイン(家族向けチェックリスト)

①同じことを何度も話したり、尋ねる

②出来事の前後関係がわからない

③服装など身の回りに無頓着になる

④水道栓の締め忘れや後片付けがきちんとできなくなった

⑤同時に二つの作業を行うと一つを忘れるようになった

⑥薬を管理してきちんと服用することができなくなった

⑦てきぱきできた家事や作業に手間取るようになった

⑧計画を立てられなくなった

⑨興味が薄れ、意欲が無くなり、趣味を辞めてしまった

⑩怒りっぽくなったり、疑り深くなった

4つ以上の方は認知症が進行している可能性が高いです

笑顔の認知症ならみんな幸せ

親が認知症になって介護が大変、つらいという方が多くいる一方で、そうでもないと思われる方もいます。

その違いは、家族も本人も認知症を受け入れられているかがカギになります。

まずは家族が親の変化を受け入れましょう。

支援を受けることに抵抗感がなくなり、1人で抱え込まずに済むので心に余裕ができます。

反射的に怒ったり、否定したりせずに

「年をとったんだからいいんだよ」と言ってもらえれば本人も安心でき、みんな笑顔でいられますね。

認知症にやさしい環境づくり

安心して認知症になれる時代へ

近年は本人ミーティングや認知症カフェなど認知症の人同士や家族が思いを語り合う機会や場所も増えてきました。

また、認知症の人たちの働きたいという希望に応え、デイサービスが主体になって、情報誌のポスティングや近所の自動車販売店で洗車作業などを行い謝礼を受け取る仕組みを作った地域もあります。

住み慣れた街に仲間ができれば楽しいですし、症状や進行が穏やかで、家族や周囲も助かります。

あるデイサービスでスタッフの人に何か聞かれた利用者さんが堂々と「忘れた」と答えたら数多くの参加者さんから賞賛の拍手が起きたというエピソードがあります。

そういった仲間たちと一緒なら認知症になっても笑顔で暮らすことができるでしょう。

「私認知症になっちゃったからよろしく」

「大丈夫、代わりに覚えておきますよ安心してくださいね」

そんな風に気軽に言い合える社会になったらいいですね。

早坂ちえみ

2010年生まれの男の子の母です。
陶芸、カフェ、健康食品、金融機関を経て、子育ての合間にブログを執筆しています。
子が3歳の時にシンママとして活動。
知識と思い出を共有して日々楽しんでいます。

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