アンチエイジングや美肌

お風呂に入る本当の効果とは

あー忙しい。今日はシャワーだけで済ませて早く寝ちゃおーっと。

皆さんこんにちはちえみママです。

ついつい忙しいとお風呂の時間を短くして少しでも睡眠時間を長くしようとしまいがちです。

そんなふうにお風呂の優先順位が低くなりがちですが、お風呂にはこんな良い効果がたくさんあります。

目次

お風呂の2番、3番の作用とは?

お風呂で分かりやすい1番の作用は何といっても「温まる」こと、つまり温熱作用 です。しかしそれ以外にも、気づきにくい意外な2番、3番の作用があります。それは「静水圧(せいすいあつ)」と「浮力」です。

バスタブにレモンをスライス

静水圧が及ぼす体への効果は?

「静水圧」とはいわゆる水圧のことで、体のむくみを解消する効果があります。お風呂のような浅い水でも水面下の体には水圧がかかっていて、肩まで湯に浸かった状態でメジャーを使って腹まわりを測ると、空気中に比べて数センチも細くなるほどです。

立ち仕事などによる足のむくみにはお風呂が効果的ですが、これは水圧によって体にたまった血液(特に足)が心臓に押し戻されるからです。むくみ解消には水圧効果の弱い「半身浴」ではなく、肩まで浸かる「全身浴」がいいことが分かっています。

バスタブの近くの茶色の木製キャビネット

静水圧でデトックス?

静水圧はある意味デトックス作用がある、ともいえるかもしれません。あなたはお風呂に入ると尿意を感じたことはありませんか?

これは偶然ではなく、きちんと医学的な理由があります。

適度に水圧で下半身が圧迫されると、血液が上半身に戻ってきた際に、利尿作用をもたらすホルモンの一種「心房性ナトリウム利尿ペプチド」が増えます。

それによって尿量が増え、塩分や老廃物の排泄が促進されます。

よくお風呂で発汗してデトックス、という情報を見ることもありますが、汗腺による排泄作用よりも、実は腎臓によって作られる尿による老廃物排泄作用の方がはるかに大きいのです。

この点からも、十分に静水圧効果を得るためには半身浴ではなく、しっかりとお湯をはって全身浴をすることをお勧めします。

ただし、心臓や肺に病気がある場合は、この静水圧が負担になることがあるので、半身浴がお勧めです。

鉢植えの植物の近くに折り畳まれたタオル

お風呂で重力からの解放を楽しもう!

お風呂は地球上で唯一重力から解放される場所、といってもいいかもしれません。この記事を読んでいる瞬間も、あなたは重力に抗して、座るなり立つなりの姿勢を保っているはずです。

その間、無意識であっても重力に負けないように筋肉を緊張させているのです。

この重力から解放してくれるのが、「浮力」です。水に浸かった物には浮き上がろうとする力、浮力がかかります。

鉄の船が海で浮かぶように、人間がお風呂に入っていても同じ話で、体は浮力によって浮き上がる力がかかっています。

肩まで水に浸かっている場合、浮力によって体重が10分の1になって大変軽くなります。つまり体重が60kgの人はたった6kgになる計算になります。

お風呂に浸かるとふわふわして体が軽くなり、余計な筋肉の緊張が必要なくなるためリラックスできます。お風呂でのリラックス感は温熱作用だけではなく、この浮力作用によるものも大きいでしょう。

昼間の間に水域で泳いでいる少女

浮力の力:フィットネスクラブ・医療の現場での活用

浮力はフィットネスクラブや医療の現場で活用されています。浮力があると体重の負担が減るので、麻痺があったり、膝が痛んだり、筋力が弱って陸上では立ち上がれない人でも、プールなどの水中では立つことができます。

水中とはいえ、立つことができた、ということはご本人にとってはとても大きな自信につながり、リハビリや筋肉トレーニングの動機づけにつながります。

これも浮力の活用といえますね。

窓の横にある白いバスタブ

静水圧、浮力はシャワーでは得られない効果

静水圧と浮力はシャワーでは決して得ることができない作用です。浴槽に浸かることによってはじめて享受できる効果で、シャワーと浴槽入浴の決定的な違いといえるでしょう。普段、シャワーで済ませている人も、たまには静水圧、浮力を意識して浴槽に浸かってみてはいかがでしょうか。

また、お風呂の後は汗が出て水分が不足していますので、キレイな水で体の中に水分を取り入れるようにしましょう。

早坂ちえみ

2010年生まれの男の子の母です。
陶芸、カフェ、健康食品、金融機関を経て、子育ての合間にブログを執筆しています。
子が3歳の時にシンママとして活動。
知識と思い出を共有して日々楽しんでいます。

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